正社員はオワコン??同一労働同一賃金の仕組み【後編】

企業分析

今日は前回に引き続き、

「同一労働同一賃金」に関する話です。

今回は「同一労働同一賃金」の

より具体的な部分に触れていきたいと思います。

「同一労働同一賃金」で正社員への影響は?

このブログを見ている人が一番気になるのは、

おそらくこの部分でしょう。

これは、簡潔に言うと「正社員の特権」がなくなります

例えば、

①各種手当ての廃止

②食事補助の廃止

③ボーナスの廃止

などが起こり、実質的に正社員の賃金が下がります

実際に上記のことを廃止すると、既に発表している大手企業もあります。

その他の影響としては、

非正規労働者に賃金を多く払わないといけない

      ↓

非正規雇用者の雇い止めが起こる

      ↓

人員削減による職場の「ブラック化」

も起こる可能性があるでしょう。

じゃあ正社員はオワコンなの?

ここまで皆さんの不安を煽るようなことを書きましたが、

上の問いに対して、完全に「イエス」とは言えません

現状、「同一労働同一賃金」の達成は非常に困難だと言われているのです。

なぜかと言うと、

「非正規雇用者と正規雇用者の業務内容が同じケースは少ないから」です。

待遇を同じにしなければならないのは、

業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度、配置の変更(移動や転勤)などまで

正規雇用者で同じ場合だとされています。

非正規雇用者でこれを満たすことはなかなか難しいです。

他にも基本給の面でも問題があります。

正規労働者は様々な要素(住む場所や子供の養育費)を考慮に入れた

「月給制」が取られている一方、

非正規労働者は他社との比較によっておおむね決定された

「時給制」が一般的です。

両者は比較しようがないため、

「同一労働同一賃金」にすることは一筋縄にはいきません。

正社員の今後はどうなるの?

「同一労働同一賃金」が達成は困難だ、とは書きましたが、

「正社員になったら安泰」という時代は終わりました。

解雇規制は緩和され、黒字でも大企業がリストラを行いますし、

正社員でも簡単にクビにされる時代です。

今後ますます正社員の非正規雇用化が進んでいくことは間違いありません。

これから社会人になる私たちは、

自分の市場価値を高め

自分の力で稼げるスキルを身につけることが必須と言えます。

時代の変化においていかれないよう一緒に頑張りましょう!

 

 

 

 

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